F-16のマーキングで最も興味深いのが、アメリカの州兵航空隊（ANG）である。メジャーコマンドであるACCなど第一線部隊の御下がりを貰いがちの後方部隊ではあるが、それゆえ前線部隊の硬さがなく、尾翼を大きなキャンバスにして大胆なマーキングを施していたケースが多い。航空機撮影マニアにとっては興味の尽きないターゲットである。州兵航空隊（一般的には、州空軍と呼ぶ）には、多いときには30個を越えるF-16の飛行隊が存在し、それぞれ個性豊かなマーキングを施していた。下は、部隊番号の若い順で並べてみたが、まだ未作成の項は今後埋めていく予定。

（○○○⇒Ｆ-16⇒○○○）の意味は、各飛行隊がＦ-16を使っていた前後に配備された機種を表記しており、必ずしも最新の情報ではない。

2004年11月から、このページでF-16が配備されたアメリカ空軍の航空団、または飛行隊の様々なテールマーキングをご紹介し始めた。時間の都合と作者（私）の気紛れにより作製の優先事項等は関係なく逐一完成したものからUPして来たが、やはりバラエティ豊かなアメリカ州空軍のマーキングに触手が動き好んで制作したため、それが中心になってしまっている。ＡＮＧのＦ-16部隊も時にテールマーキングが大きく変更されてきており、既に解散して存在しないものも多くなったが、こういうデザインが過去存在したという事だけでも記録しておくと面白いかもしれないと作ってみたものである。以前制作したものは、古い程私の作製技術も劣るので、みすぼらしいのも多いがご勘弁頂きたい。今後も古いもの新しいもの混在で、過去施されたマーキングを出来るだけ御紹介していきたいと思う。部隊によっては、現在すでに解散したものも収録しているので、現状の部隊編成などを調べたい方はＦ-16.netや別途専門誌などを参照されたい。

とても凝っているスペシャルマーキングなので看板として此処にＵＰするが、黒豹を尾翼に描いていたオハイオ州空軍178th FW/　162th FSのラストフライトを記念して施されたものである。ＷＷⅡ時代にＰ-51を使っていた部隊で、その頃の塗装をＦ-16Ｃに再現とされている。この部隊も現在は、ＭＱ-1リーパーを扱う無人機運用部隊になりＦ-16は使用していない。